2008のあゆみ

 

人権啓発劇「里帰り」

 

人権啓発劇「里帰り」あらすじ

第一幕

 ハンセン病回復者の中山さんと、岡村さんは、加茂川中学校の「お帰りなさい集会」に参加するために里帰りをした。この学校では一昨年よりハンセン病問題の解決のために全校で取り組んでいる。

中山さんは今日ふるさとに帰ることを、意を決してかつての親友の深江耕作に告げる。

しかし約束した場所に耕作の姿はなかった。落胆する中山さん。本当の里帰りとは何か。親友に会えぬまま集会に参加する。









第二幕

 中学校3年生の深江明子は、学校で行われた「お帰りなさい集会」の話をしている。母親もこの集会に参加しハンセン病について正しい知識が大切であると話しをする。しかし祖父耕作は激高し大島青松園への研修参加を反対する。やさしい祖父はなぜこの問題について反対するのか。明子は納得いかないまま、研修への参加を決意する。








第三幕

 青松園での交流学集会。その席上で岡村さんから40数年前の家族との別れを聞かされる。この病気は自分もつらいが残された家族も差別されたことを語る。祖母の言葉に「絶対死ぬな。生きていれば必ずいいことがある」この言葉に岡村さんはどんなことがあっても生き抜こうと決意した。この研修会で、明子は祖父が中山さんの親友であることに気がつく。祖父が会わない理由。そしてあれほどやさしい祖父が猛反対した理由、それは、ハンセン病に対する無知・無理解であった。












第四幕

婦人会長さんは、精力的に自治会にはたらきかけ、差別をなくするために、自治会単位の懇談会を開催し、啓発を行っていた。大島青松園での学びを自治会員に伝え、本当の里帰りができないのはふるさとにいる自分たちの無知・無理解ではないかと話をする。

 この会に参加していた耕作は、皆の話を聞き、自分の醜さに気がつく。そして親友のよっちゃん(中山さん)への深謝の気持ちが募る。

 会の終了後、耕作は婦人会長さんから耕作の孫明子が人権啓発劇に参加していることを知らされる。










第五幕

 耕作は、隣保館で練習している劇団「かけはし」の練習をこっそり観に行く。そこで明子が必死で練習している姿をかいま見る。

 劇の場面は堕胎された母親の悲痛な叫びの場面。この島で行われたことが、生き地獄であったことを理解する耕作。この思いは親友よっちゃんへ(中山さん)への謝罪へとつながる。










第六幕

 劇団「かけはし」の劇を観るために、里帰りをした二人。思い出の場所小学校の行程で婦人会長さんと待ち合わせをする。そこへやってきたのはこうちゃん(耕作)であった。






 

2010年8月28日土曜日

 
 
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